月曜の店を閉める間際に電話があった遠くの町から「あなたの出演されたテレビをみました」といって、私に倉いっぱいの古本をもらってくれないかということだった。
倉いっぱいの多分文学書ということだ。私と似たような年恰好の息子さんが残して逝ったという本。有難い申し出だが自分の年も考えた。娘が困るだろうことが一番引っかかる。人生は無限ではない。古本の命の方が長い。学ぶべき知恵の詰まったものも多い。
今朝結論を出した。わたしより、うんと若い開店したての古本屋さんが以前来てくれた。彼らの名刺が張ってあった。未来が長い彼らにつなごう!本も人も生きるはずだ。
快く引き受けてくれた。私の店が終わってもつないでくれる店ができたのがうれしい。
読者が入る限り、本は生き続けられる。先人の知恵、経験もである。
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