アメリカ合衆国にあって、居住地を奪われ、迫害の歴史をたどりながら、今も母系制社会を維持し伝統を守りつづけるホピ族の代表としてホピのスピリットと哲学を伝えてくださった。
猪風来さんは12000年つづき約2500年前に父権制社会移行した日本列島の母系制社会縄文について社会の有り様や哲学について語られた。
「私たちは母なる大地の子どもである。平和を象徴するため4つの人種が置かれている。ホピは赤い色の、日本人を黄色というように。人種は違えども我々は皆兄弟姉妹であることを忘れないで。すべての存在のバランスをとりながら生きるのがホピの生き方。ホピとはそんな存在を意味する言葉でもある」ホピの予言の岩の話から。
猪風来さんは新潟出土の火焔式土器を示して、縄文造形理論と縄文スピリットについて語られた。両者には共通するものが非常に多い。ほとんど同じと言って過言ではない。なぜなら母系制社会では、地球に存在するすべてのものに生命があり、すべては母なる大地から生まれたものであると考えるからだ。
この交流会が『黒潮の海』を前に、旧体育館で行われたのは最もふさわしかった。私たちは大地(海も)の恵みの中で生き続けている。ルーベンさんは連れてきた「マーサオ」と呼ぶ火(日)を守る神を象徴する神を黒潮の海の片隅に据えた。マーサオは地球の守り主である。すべての生命のバランスをとりながら地球を守る主である。まさにホピ的生き方ができる火を世話する神である。私たち自身も創造物である。一人ひとりに何か役割がある。人生を無駄にしないでベストをつくすことである。
0 件のコメント:
コメントを投稿