2018年5月15日火曜日

お帰りなさい!佐々井上人NO2

 「お坊さんカフェ」を始めるまで、佐々井上人を全く知らなかったように、インドのことも知らなかった。
  今回は佐々井上人がその志を継いだアンベードカル博士について紹介しておこう。
1891年インドの不可触民に生まれ、過酷な差別を受けながらも、政治、法律、思想、哲学などで研鑽をつみ、各分野でインドを代表する人物となる。
 ガンジーとともにインド独立に尽力したが、不可触民問題で対立する。
1947年インド初代法務大臣就任。
1950年インド憲法施行カーストなど差別の禁止、不可触民制廃止
1956年ナグプール市で50万人の不可触民とともに仏教に改宗。死去。
 憲法に明記されたからと言って守られたわけではない。仏教改宗によってさらに差別を激化させ嫌がらせが激しくなる。「女盗賊プーラン」のプーラン・デビは不可触民故に受けた、数々の屈辱に対し、盗賊となって報復し、出所後、国会議員になった人だが、仏教徒に改宗した途端に暗殺されている。生きていれば私より少し若いくらいの年齢である。大正~昭和初期の水平社運動の頃を彷彿させることが、今も起こっているのだ。せっかく改宗しても戻る人も多いという。
 改宗式を受け継いでナグプールで毎年行っているのが佐々井上人である。

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