2018年5月11日金曜日

お帰りなさい!佐々井上人no1

 6月10日(日)お迎えする佐々井上人は1935年岡山県新見市生まれ。
 自殺未遂を繰り返し、尽きせぬ生来の苦悩の末に出家。流浪の果てにインドにたどり着き、仏教再興運動と巡り合い、以来、40年以上身を捧げてこられた。
 1998年5月11日はインド人民党政府が「地下核実験成功」を発表した日である。これに対し、佐々井上人は6月10日数千人の仏教徒とともにデリーの街を国会に向かった。5月11日はブッタシャンテ(生誕日)にあたる。国会を目の前にして警官隊に阻まれた上人は、先頭のトラックの上から大音量で言った。
「大馬鹿者のバジバイ大統領よ。出てこい!汝れはブッタ生誕の日に地下核実験をやってのけた。汝ら亡国の輩よ。汝らはブッタとダンマ(理法)の国をその穢れた足で踏みにじった。何という悪魔の仕業だ。ブッタはその愚かしさを嗤っているぞ。その声が聴こえぬか!…私の生まれは日本である。そして原爆を体験した唯一の民族だ。日本人の怒りの血がたぎっている。核戦争の悲惨さを思い知れ‼苦しむのは無辜の民なのだ。国民を欺き、罪なき民を大量殺戮する武器を作ってそんなに嬉しいのか。宗教を大切にしていると日頃吹聴している汝らは、その宗教の国インド、祖国インドを殺人者の国、悪魔の国に堕閉めてしまうだろう。そのようなことをする一握りの政治家と権力を許すことはできない。我々仏教徒は断じて許すことはできない。…以下略」(「破天」より)
 今日5月11日と言い、お迎えする6月10日も深い縁のある日と感じます。佐々井上人をたくさんの皆さんとお迎えしたいです。(「龍族」よりインドの佐々井上人)

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