2018年6月16日土曜日

佐々井上人をお迎えして NO,4

 昨日は「みみ読」だった。朗読を聴く会である。私たち以上のお客さんが多い。「文字が見づらくって。かえって朗読の楽しみが見出せた」人たちが集まる。その中に佐々井上人のお練りから、最後まで参加くださった方の顔があったので、10日の感想や周りの反応を聞いてみた。
 この方は、「お坊さんカフェ」に一度も来られていない方である。「お話の内容がよくわからなかった」という。確かに、上人の声は大きいが潰れている。インドにおける永年のご苦労が見て取れる。みみ読の後ご来店の常連さんは、「お坊さんカフェに出たことがなくて聞いたからわからないことだらけだった。冊子を出してくれたらぜひ読むわ」といってくれた。
 参加された人の中にも佐々井上人のことを知らないで来られた方も多いのである。インドの現状もカースト制のことも教科書だけではわからないということだ。
 「話されていることはわからないけれども、インドでご苦労されてきたんだ」と感じて「思わず手を合わせた」人がいた。赤銅色に日焼けした上人、余分なものをもたない上人に向けられたまなざしは圧倒されたものの驚きだった。一緒にならんで歩きながら、突き抜けた人の優しさや大きさと同時に、お茶目な人柄に惹かれていた。

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