2017年1月18日水曜日

吉備高原からのいただきもの

  先週の土日の大雪が広島の三次ではまだ残っているとき聞きました。平地の岡山市内は跡形もありません。
 同じもと吉備国でも広いのです。吉備国は備前、備中、備後,美作に分国され、そのうち備後は現在の広島、残りは岡山です。広島に神石高原という高原があります。そこに実家のある友人が「神石高原ももとは吉備高原なんだよ」
と言っていました。岡山の吉備高原、吉備中央町とは離れているのでピンときませんでしたが、なるほど頷けます。吉備国の中国山地を指すわけです。
 中国山地という準高原は縦横に川が流れ、豊かな水を湛えています。旧石器時代から人が住みやすい環境にあったことが分かります。しかし、冬は寒い!秋の終わりに訪ねておいた神社の多くはイワクラ、洞を祀っていた。空から飛んできた陰石を祀っているところもあった。神坐す磐座を拝し、洞に身を寄せあって暮らしたことでしょう。
 水と石の恵みは道具を使用することができる唯一の動物である人間を、神の懐に抱かれた生活から短期間に外の生活へと解放し飛躍させました。道具は諸刃の剣である。準高原からのいただきもの、心して使わせていただきましょう。

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